こんにちわ神谷です。
今回は、
「今や小規模な美容室での完備も当たり前になったと言っても過言ではない、福利厚生制度」
について書いてみました。
ここでいう福利厚生とは
- ●社会保険
- ●厚生年金
の事をピックアップしてお伝えしています。
そして、その中であなたの在籍しているサロンに、もしも厚生年金の制度が完備されておらず、
あなたがまだ国民年金を自分で支払っているという状態なら…。
あなたが老後に受け取る年金額はどのくらいになるのか?
という事を、ぜひ一度真剣に考えてみて下さい。
今回の記事は、「将来への安心」を考えた時に非常に重要なファクターでありながら、美容師さんが真剣に考えることが少ない印象を受ける
- ●国民年金と厚生年金の違い
ついてまとめてみましたので、あなたが美容師として、そして将来、美容師を引退した後も、安心して生活していくための知識とした役立つ情報になっていれば嬉しいです。
■厚生年金と国民年金の支給額はまったく違う
例えば、現在の厚生年金の平均受給額は月額で約14万5千円程度と言われています。
○ 厚生年金保険(第1号)受給権者の平均年金月額は、平成 29 年度末現在で、老齢 年金は 14 万5千円となっている。 表8 厚生年金保険(第1号) 受給権者平均年金月額の推移 注1.新法老齢厚生年金のうち、旧法の老齢年金に相当するものは「老齢年金」に、それ以外のものは「通算老齢 年金・25 年未満」に計上している。新法退職共済年金についても同様。 2.「基礎または定額あり」とは、老齢基礎年金又は特別支給の老齢厚生年金の定額部分を受給している者を いい、「基礎及び定額なし」とは、新法のうち、上記以外(老齢基礎年金及び特別支給の老齢厚生年金の定 額部分を受給していない者)をいう。 3.遺族年金には、通算遺族年金を含まない。 4.平均年金月額には、基礎年金月額を含む。
※引用先 平成28年度厚生年金保険・国民年金事業の概況
そして、国民年金受給額の月額平均は約5万円〜6万円程度です。
○ 国民年金受給権者の老齢年金の平均年金月額は、平成 29 年度末現在で5万6千円、 平成 29 年度新規裁定者で5万円となっている。また、基礎のみ共済なし・旧国年の 受給権者の老齢年金の平均年金月額は、平成 29 年度末現在で5万円となっている。 表 22 国民年金 受給権者の平均年金月額の推移 注1.平成 29 年度においては、新法基礎年金について老齢基礎年金の受給資格期間を原則として 25 年以上有する ものは「老齢年金・25 年以上」に、それ以外のものは「通算老齢年金・25 年未満」に計上している。 2.( )内は、基礎のみ・旧国年の受給権者について再掲したものである。ここで「基礎のみ」とは、同一の 年金種別の厚生年金保険(第1号)(旧共済組合を除く)の受給権を有しない基礎年金受給権者をいう。 3.[ ]内は、基礎のみ共済なし・旧国年の受給権者について再掲したものである。ここで「基礎のみ共済な し」は「基礎のみ」の受給権者のうち、共済組合等の組合員等たる厚生年金保険の被保険者期間(平成 27 年 9月以前の共済組合等の組合員等の期間を含む)を有しない受給権者の数である。
※引用先 平成28年度厚生年金保険・国民年金事業の概況
加入した年度や、支払った期間で多少の変動はあるものの、国民年金と厚生年金では将来受け取れる金額は上記のように全く違ってきます。
このような違いがあるにもかかわらず、美容業界では
厚生年金のような社会保証の制度を完備した小規模のサロン少ない
という雇用環境が災いしてしまい、職業としての社会的地位も今ひとつ向上していかないという問題の一つの要因になっている。
と言えると思います。
■あなたの在籍するサロンは厚生年金に加入していますか?
突然ですが、
美容師という職業は、他業種と比べて
・社会的な地位が低い業種だ
と感じる方はどのくらいいるでしょうか?
こんな事を書くと、同業の美容師さんの中には「現在は有名なお店」や「有名な美容師さん」も多いし、社会的地位が低いなんて事ないんじゃない?
という意見をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。
確かに、
一部の地域のサロンや美容師さんの知名度が上がる事=美容師の社会的地位が上がる事
という事であれば、一昔前のカリスマ美容師ブームによって、
「美容師という職業の知名度が飛躍的に上がった」
という事に関しては事実だと思います。
ですから、
知名度=社会的地位と考えるなら、美容師の社会的地位が向上した!!
と言う解釈もできなくはありません。
しかし、社会的地位って実際はそういうことなんでしょうか?
例えば、もしあなたの在籍しているサロンが
●厚生年金の制度が完備されていない
という場合、前述のとおりに将来あなたが1ヶ月に受け取る国民年金の給付額はおおよそ5万円〜6万円程度となります。
この事についてあなたはどう考えますか?
あなたの老後は、月に10万円にも満たない金額で生活しなければいけないなんて考えたら、とてもじゃありませんが、
「美容師は社会的地位が高い職業」
とは言えないのではないか?と感じませんか?
■年金は加入期間が長いほど支給額が増える
もし、あなたが在籍しているサロンが
厚生年金の制度が無く自分で国民年金を払っている。
という環境でしたら、できる限り早いうちに厚生年金が整備されたサロンに勤務した方が賢明だと断言できます。
こうお伝えする理由は、当然ながら厚生年金は積み立て制度なので、
「加入期間が長いほど支給される金額が大きくなるから」
に他なりません。
更に、あなたが毎月積み立てていく金額とほぼ同額を会社が負担して積み立てるのが厚生年金の仕組みとなっているので、
もしあなたが毎月2万円の積み立てをしているなら、会社からも毎月ほぼ同額の2万円を積み立てをおこなっていますので、合計で約4万円の積み立てをしている事になります。
ですから、加入が早ければ早いほど、厚生年金によって支給される金額は国民年金では考えられない金額になっていきます。
だからこそ、できるなら早いうちに美容師さんには厚生年金に加入してもらった方が良いと思っていて、
更に、美容師の社会的地位を本質的に高めるとは、こういった制度を利用するからこそ実現するもの。
と個人的に感じます。
美容師という職業は、アシスタント時代から他業種と比べ圧倒的に
- ●時間的な制約
- ●給与面の不遇
といったものが目立つ業種だと思います。
そして、そんな環境で頑張ってスタイリストとして一人前になった時に、福利厚生という最低限の未来の安定すら無いのであれば、
美容師として働く貴方の社会的な価値って何なんだろう?
と感じるのが僕の本音です。
■厚生年金と国民年金の違いは理解してもらえましたか?
今回は、国民年金と厚生年金の違いにピックアップしてお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか?
この記事を通してあなたにお伝えしたかったのは、
自分が現在在籍しているサロンの福利厚生や環境について是非一度見直してみては?
ということです。
あくまで、小規模な美容室を経営している立場である僕の個人的な意見としてお伝えするなら
会社の想いに賛同して働いてくれる社員を大切に思うからこそ、会社としては社員の将来に必要な事は積極的に行うべき。
と思っています。
ただ働いて歩合で稼ぐ、これだけでは少し割りの良い
- ●日雇い労働
- ●非正規雇用
となんら違いが無いと思いませんか?
ましてやそんな環境が多いからこそ、美容師の社会的地位も下がる一方です。
アシスタント時代に大変な苦労をして、今スタイリストとして頑張るあなたの努力と結果について
「正当に評価してくれる環境」
というものがあってこそ、美容師という仕事の社会的な地位が認められ、ひいてはあなたの美容師としての職業人の価値も上がる事に繋がります。
そして、美容師という職業についているあなただからこそ、積極的に厚生年金の制度を利用し、自分の将来の安心につながる道を用意しておいてほしいのです。
今回の記事を通して、あなたの美容師としての環境が今後少しでも良い方向に変わるきっかけになれば嬉しいです。
駄文を最後までお読み頂き本当にありがとうございました。
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