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今回の料金改定に至った経緯【備忘録】
2020年6月11日

今月6月からは、ご来店頂いたお客様から順に下記①②の変更箇所についてお客様にお伝えさせて頂いています。

①サロンワークの時間短縮(10時~17時30分)

②一部料金を変更(カット料金5500円⇒11000円)

 

①のサロンワークの時間短縮に至った経緯については前回のBLOGでお伝えしたとおりで、成長や集客は各スタッフに任せていればダイジョブ!

と思っていたけれどコロナショックをきっかけにそんな自分に反省、、、・

そういった経緯から、もっとスタッフのサポートに力を注ぐ為に、サロンワークの時間短縮に踏み切るという、駄目社長によくあるあるな展開(笑)

それにしても、本当にコロナウィルスによる緊急事態宣言は洒落になりませんでした、そういった有事にも余裕をもって対応できるようにスタッフの数字を底上げしもっと安定経営を目指していかなければいけないと思わされる恐怖でした。

そして今回は、料金の変更に至った経緯についても備忘録としてまとめておきたいと思います。

 


◎なぜ大幅な料金値上げに踏み切ったのか?


 

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今回、カット料金5500円を12100円と大幅に改定させて頂きました。

これははたから見たら破格にうつる料金なのかもしれません、、、。

値段だけみ見れば、元値から倍以上の6600円の値上がりですから賛否両論あって当然なんですが、それでも今後僕がカットを担当していくならこのくらいの料金設定をしないといけないんだ!

と自分では考えています。

その理由は簡単で、もっと質の高い良い仕事をしたいからなんです。

料金を上げるっていうのはお客様にご負担をおかけすると同時に、美容師にはプレッシャーと責任感がのしかかります。

そのプレッシャーと責任感はかなりのものです(笑)

ですが、逆にいえばそのプレッシャーと責任感が強くなるからこそ、もっと満足してもらえる仕事をしなきゃいけない!

と自分を律する気持ちも高くなります。

すると必然的に努力しなければいけない意識が高まるので、当然ながらそういった環境での仕事はもっと洗練されていきます。

お客様の中には、カット料金がスタッフと550円しか変わらないならオーナーの神谷さんに担当してもらったほうがお得感がある!

と言って頂いていたお客様も多数いらっしゃいましたので、正直今回の値上げの12100円はそういったお客様にはめちゃくちゃ高い!とご意見を頂いてもそれは仕方のない事ですし、申し訳ない気持ちもあります。

ですが、ぼくは理想の自分に成長して行くための環境に身をおいてプレッシャーをかけて仕事をしないと納得できないタイプの人間で、逆にいえば成長が止まった時点で仕事がつまらなくなってしまいます。

ゆるキャラみたいな外見してますが、以外に仕事に関してはだけはストイックなんです(笑)

今年で美容師としてのキャリアも20年になり、これまでも美容師として、そして会社の代表としても責任もって仕事に望んできました(反省点もおおいですが、、、)

このタイミングで自分のキャリアアップに踏み切り、応援して頂けるお客様により一層の努力でお応えできればと思っています。

 


◎日本の美容師の年収が低い!その根本的な理由!


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ちょっと角度の違う話になりますが、日本の美容師さんの平均年収は300万以下が当たり前。

そして、一昔前は社会保険や厚生年金にも未加入、下手をしたらスタッフ雇用に最低限必要な雇用保険や労災保険すら加入していないサロンもあるようなブラックな業種でした。

(現在は随分改善されてきている感じがありますが、まだまだブラックなところも多いようです)

自分もサロンを経営してみて感じましたが、実際一人当たりの生産性の上限が限られる美容室という業種は利益をだそうにも比較的早い段階で限界を迎える業種です。

ですから、スタッフである自分たち美容師が成長して売上をあげない限りは、福利厚生や給与にあてる原資(お金)が会社に残せません。

逆にいえば、働く美容師さんの成長がなければ給与や福利厚生の充実が望めない!

ということです。

年収が他の業種の平均よりも低くて、福利厚生すら整備されていない!

お客様からも、美容師さんってお昼も食べられないし、休みも少ないから大変でしょ?

こんな風に心配された事も多々あります(笑)

でもそれでいいのか?って思いませんか?

毎日忙しく沢山のお客様を担当し、人を幸せにする当事者である美容師がそんな事で本当にいいんでしょうか?

 

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ニューヨークでは、美容師という仕事の地位は医者、弁護士と並ぶくらい社会的地位の高い仕事です。

カット料金も、ランクが一番下のスタイリスですらチップを含め12000円なんてのがザラです。

上のランクになると20000円なんて相場も当たり前。

そう考えると、美容師って技術職なんだからキャリアに応じて料金が上がらないのが逆に不自然ですよね。

20歳と30歳では技術力がまるで違うわけですから。


 

カナダにホームステイしていた知人からはこう教えてもらった事がありました、向こうの日本人美容師さんのカット料金って10000円くらいしてたよ!

神谷さんもあっちで美容師やったら儲かるよ!

そして

東京で働いていた折には、イギリス人のお客様に日本の美容師の技術力はすごい!だから 

「神谷はイギリスで美容室をだしたら絶対人気店になるよ、間違いない」

なんて言われた事もありました。

 

そう考えると、日本の美容師さんの価値って低すぎると個人的には思っているのですが、それも高品質を安く提供する文化が根強い日本では仕方のない事なのかもしれません。

でも、美容師という仕事は家電製品のように高品質のものを一度で大量生産できる仕事ではありません。

だからその日本の文化をそのままスライドして美容師という仕事に当てはめて良いとも思えないんですよね。

 

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日本の美容師の技術力とサービスは世界的にみても高水準です。

でも、その技術力とサービスへの価値(料金)が低すぎる事が、給与や福利厚生が低い事につながってしまっています。

 

これは個人的な主観にはなってしまうのですが、例えば、現在30代なのにカット料金3000円台なんて事があってはいけません。

まして客単価が10000円位に届きそうもない!

なんて事もあってはいけません。

何故なら、その先に健全な技術を追求する美容師としての道が見えない!と個人的には思うからです。

そう思う理由としては以下のとおりです。

 

①カット3000円で一日30000円を売り上げる⇒お客様を10人仕上げる

②カット5000円で一日30000円売り上げる⇒お客様を6人仕上げる

 

①のように10人仕上げるには少なくとも10時間はかかります。そうなると個人店でオーナ一人なら朝9時から夜の7時までぶっ続けで働くということです。

そんな環境でずっと仕事を続けたら40台では集中力が続きません(僕が今年41ですが絶対無理です、死んじゃいます)

では、②の6人仕上げるだけならどうでしょう?

きちんとお昼を食べて健康維持に努めながら、お客様の予約の間も少しゆとりがもてるので、次に来店頂くお客様のカルテを見直したり、今回提案したいヘアスタイルを考えたりと、今よりもゆとりがあるからこそお客様にもっと喜んで頂ける仕事ができると思いませんか?

 

美容師って言う仕事は、年齢とキャリア応じて、こんな風に「量から質」へと仕事の内容をチェンジして初めて環境が向上する仕事だとおもっています。

 

安くても沢山のお客様を担当するのが夢、予約をパンパンに埋めるのが目標!

若いうちはそれでもいいと思いますし、そうでなければいけないとも思います。

ですが、いつまでもその仕事の質では確実に美容師のあなたの生活水準はジリ貧の連鎖がおこります。

美容師と一緒に年齢を重ねていく担当のお客様は、どんどん目が肥えていくわけですから余裕がない仕事は確実に見抜かれる時がきます。

だれだって、丁寧に仕上げてほしいと考えるわけですからこれは当然ですよね!

 

 


◎チャレンジしていこう!


 話はそれましたが、、、

今回の料金の変更は僕自身のこういった分野へのチャレンジという側面もあるという事なんです。

美容師のは頑張った分がお客様に評価される良い仕事だよ!

だから、自分の技術を気に入ってくれるお客様を増やす為に、これからもチャレンジしていこう!

当社のスタッフにこんなメッセージが届いたらいいなと思っています。

もちろん、自分への今後の戒めも含めた備忘録としても書いてます(笑)

 

最後までお読み頂きありがとうございました。

 

 


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